基礎知識 (3) うつ病が起こる仕組み

人が活動する時には、脳から神経細胞を通じて体中に命令が伝わります。神経細胞と神経細胞の間にはすきまがあり、その間を「神経伝達物質」という化学物質が信号を伝えています。

脳内の神経伝達物質にはセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどがあります。うつ病の患者さんでは、このうち、セロトニンやノルアドレナリンのはたらく経路が不調になり、神経細胞と神経細胞のあいだに放出されるセロトニンやノルアドレナリンの量が減ることが知られています。

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