STEP 5:根拠と反証を組み合わせてバランスのとれた考え方を組み立てる
STEP 3で整理した根拠とSTEP 4で整理した反証を組み合わせて、現実的で、バランスの取れた考え方を組み立てます。これをワークシートの「バランスのとれた考え方」の欄に記入します。
書き方のコツ
- 『確かに○○(根拠)ではあるけど、でも△△(反証)でもある。』といったように、根拠と反証の両方の要素を取り入れるのがポイントです。
- ここでの目的は、『素晴らしい考え方』や『とにかくポジティブな考え方』をすることではなく、『今までよりも少しでも気分が楽になって、今までよりも現実的な考え方』を見つけることです。
- どんなに高尚で素晴らしい考えを思いついても、自分が現実的と思えなければ意味はありません。ここでは『今までよりも少しでも気分が楽になり、実際にそう思えそうな考え方』を見つけるようにしましょう。バランスのとれた考え方にについて『実際にはどれくらいありそう思にえるか』を100満点で、カッコに入れて後ろにつけておくと判断に役立ちます。
以下は書き方の例です。参考にしてください。
嫌な気分になった状況:
- ○月×日△時頃、上司に会議でのプレゼンを命じられた時
その時の気分:
- 不安(90)
- ゆううつ(80)
その時考えていたこと:
- 失敗してみんなに笑われるんじゃないか
そう考える理由(根拠):
- 前回のプレゼン後に上司から『これではダメ。もっと頑張れ。』と言われた
それ以外の考え(反証):
- 今回も失敗すると決まったわけじゃない(80)
- プレゼンの内容がダメ=人間としてダメ、というわけではない(70)
- 事前に上司や同僚に内容についてコメントをもらえばいい(80)
バランスの取れた考え方:
- 確かに前回のプレゼンでは上司から『これではダメ。もっと頑張れ。』と言われたが、だからといって今回も失敗すると決まったわけではないし、『プレゼンの内容がダメ=人間としてダメ』というわけではない。次からは事前に上司や同僚にコメントをもらうようにしよう。(70)
バランスのとれた現実的な考え方をみつけることができましたか?うまくできない時は、STEP 2に戻ってもう手順を見直してみるのもよいでしょう。