うつ病は女性に多い
うつ病は女性に多くみられ、日本の調査では男性に比べて女性は3倍うつ病の割合が多いことが分かりました。
日本では若者〜中高年まで見られる
欧米では若い人に多く見られますが、年齢による割合のパターンは国によって異なり、日本では中高年の方にも多いことが報告されています。
日本では収入や職業に違いは見られない
海外では教育歴、収入が低く、仕事をしていない方に多く見られますが、日本ではそのようなはっきりとした違いは現在の所見られていません。
親兄弟にうつ病の方がいる場合は危険因子
第一親等内の家族にうつ病の方がいる場合や、早い年齢でうつ病を発症した兄弟姉妹がいる場合はうつ病の危険因子です。また、一卵性双生児においてうつ病発症の一致度が高いこともわかっています。
ただし、遺伝だけでうつ病が発症するのでなく、うつ病は遺伝と環境との相互作用による複雑な疾患であることを知っておいて下さい。
さまざまな心理社会的要因が関係する
つらい被養育体験、最近のライフイベンツ(離婚、死別、その他の喪失体験)、トラウマになるような出来事(虐待、暴力など)、性格傾向(神経症傾向)などがうつ病の危険因子になり、社会的支援がうつ病の危険を低下させることも報告されています。